メイプル牧場は、牛白血病フリー、ヨーネ病フリー、BVDV感染症フリーを絶えず維持しており、又維持するため、導入牛全頭に対し、血液・糞を採材し、益田家畜保健衛生所の協力を得て(いつもありがとうございます)、検査してクリーンな牧場を保っています。又、乾乳牛も採血し常に感染症の侵入を監視しています。
このスクリーニングに一点の狂い、漏れが生じると農場のクリーンな状態が破綻する可能性がありますが、メイプル牧場におけるこのスクリーニングプログラムは、全国的にもトップレベルであると思います。
メイプル牧場以外の契約農場では、スモール子牛(生後間もない哺乳の必要な子牛)の導入が年間1500頭以上、様々な感染症に対応しなくてはなりません。
導入元の環境、品種などを勘案しそれぞれに最適なクリーニング、ワクチネーションプログラムを選択し(出来れば市販されているサプリメント、ワクチンをドンドン使いたいのですが、予算的なものもあり……、何せ分母が大きいし……)、侵入してくる感染症を防御しています。
農場を一つの国に例えれば、我々は感染症というテロリストの侵入を許さない優秀な税関職員と自負しております。
しかし、この網の目をかいくぐり侵入してくる感染症があります。サルモネラ症のように農場に壊滅的打撃を与えるものではないですが……。
そのテロリストの名は「BVDV感染症」
詳しくは次回にて……。
感染症の侵入を防げ!の巻
2008.10.01|カテゴリー:診療日誌