我が診療所の契約農場の、育成牛舎の同一パドックにいる4~5ヶ月齢の和牛7頭がよく発熱するので、どうも怪しいと思い、9/30に採血し、益田家保にBVDV検査を依頼しました。
PCR法(血液中のウィルスの遺伝子を検出)により、2頭陽性になってしまいました。
つまり、BVDV持続感染牛(以下PI牛)だったということです。
ふーっ。やっぱりぃ~。
県外導入の親牛が産んだ子牛たちで、親牛が前にいた牧場で、ウィルスに曝されたのでしょう。この子牛たち顔に真菌症があり、顔つきも何だか伸びてきちゃって馬面だし、ず~っとおかしいと思っていたんです。子牛市場で売り物になるわけないし(道義的にみてもダメですね、知っちゃってますからね、PI牛って)。
最早、処分を検討しなければなりません。
悲しいです。
安心して牛を買うことが出来ません。
全国的サーベイランス(疾病の監視、感染症の分布・蔓延を精査するということ)が必要です。
現場だけではどうにもなりません。
農水省はどう対応するのでしょう……。
しないのだろうなぁ~。
嬉しくないビンゴ……。PI牛の摘発
2008.10.07|カテゴリー:診療日誌