9月末時点、島根県東部中山間地域を中心にアカバネ病の生後感染例が拡がりを見せているようです。
又、広島県北部でも生後感染例が数例、報告されています。
疑似患畜を含めると48頭もの牛が症状を示し、その内、12ヶ月齢以上の牛が33頭にも上ります。
それらは、ホルスタイン種で24ヶ月齢以上は16頭となります。つまり、これらの牛は経産牛であると思われます。しかし、聞き取りによるワクチン接種の有無は殆ど未接種のようです。
700頭の搾乳牛を擁すメイプル牧場や800頭の繁殖和牛を擁す松永牧場分場は全頭、異常産のワクチンを接種しており、この度の流行に曝されていたと思われますが、発症例は認められていません。
やはり、ワクチンは効果があるようです。
流行地域以東のワクチン接種状況がどの程度がわかりませんが、早い終息が望まれます。
しかし、流行が終息した地域も、来春以降の分娩で、胎仔異常により流死産・難産の発生の恐れがあります。
気の重い恐怖の季節は続くようです。
どこまで拡がるのか?アカバネ病生後感染の流行。
2011.10.14|カテゴリー:診療日誌